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コンスタンティヌス大帝 

    コンスタンティヌスは
    ローマ帝国史上,大帝と呼ばれる皇帝の一人です。
    輝かしい戦跡や政策ばかりが語られるためかコンスタンティヌス大帝コインはとても人気が高くオークション等で頻繁に取引きされています。
    闇に葬られてしまったのでしょうか。
    いくつかの忌まわしい事件の顛末や治世終盤における放蕩三昧に関する記述記録がまったくと言っていいほど残されていません。
    大帝と呼ぶにふさわしいかどうか現在残されている歴史資料で判断することは極めて困難です。 悪辣な皇帝というイメージを創作させなかったことも人気の高い理由の一つとなっているのかもしれません。

    コンスタンティヌス帝 小史
    コンスタンティヌス帝(306-337A.D.) 
    コンスタンティウスT世とヘレナとの間にナイッソスの地で生まれ
    アウグストゥス帝以降初めて30年に及ぶ統治を行った最初の皇帝です。
    テトラルキア期,四分割されていたローマ帝国は内戦状態を経て325年リキニウス帝をテッサロニキアで処刑することで再度統一されることになります。
    330年には帝国の首都をローマからコンスタンティノポリスへと移行します。この遷都によって以前のようなローマ中心の帝国運営ではなくなっていくことになります。
    宗教政策においては313年ミラノ勅令を発しキリスト教を公認、その後の数々の支援策を実施したことでキリスト教勢力拡大に大いに貢献します。(キリスト教徒から大いなる評価を受け歴史的に大帝と呼ばれる由縁)
    歴代皇帝の中でも軍事的、政治的、経済的にと多岐にわたって秀でていましたが東洋的専制君主となった大帝は、326年長男クリスプスや皇后ファウスタの処刑などいくつかの暴政を行ってしまい母ヘレナの大いなる怒りをかってしまったとされています。
    337年ペルシアへの遠征の最中ニコメディア近郊のアンキュロナでこの世を去ります。


    ※ I コンスタンティヌス朝の歴史
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    ※ II お役立ちリンク--WildWinds DataBankについて
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コンスタンティヌス帝 代表的なコレクション用コインカタログ

    コンスタンティヌス帝の
    ブロンズコインに関しては市場流通量は大帝(横綱)と呼ぶに十分すぎるほど現在の市場で確認することができます。

    コレクション用古代ローマコインの参考書カタログといえばSPINK社から発行されているThe Roman Imperial Coinage(RIC)シリーズが代表的なものとなります。

    306年−337年 コンスタンティヌス帝の在位期間に発行されたコインは次のように大きく2つに分けられています。
    @ 306−313年*****テトラルキア(コイン学者的に)
    RICカタログ第6巻:The Roman Imperial Coinage Volume VI
     参照は こちらへ  
    A313−337年*****コンスタンティヌスの治世(constantine family)
    RICカタログ第7巻:The Roman Imperial Coinage Volume VII
     参照は こちらへ  

    これらの期間には発行されたコインの中には歴史的な特筆すべきデザインが施されたものが存在してきます。ローマ帝国崩壊に向うシグナルコインです。
    それはA313−337年の期間に発行されています。

    バストタイプへの理解 重要
    RICカタログ第6巻,RICカタログ第7巻ともにバストタイプの理解が深まればレアtype収集の大きな支援情報となることでしょう。
    1. RIC第6巻と7巻 バストタイプ比較
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    2. 7巻 バストタイプ一覧と詳細
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コンスタンティヌス帝のコインについて

    1. キリスト教勢力の拡大 コインに残る痕跡(シグナルコイン)
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    2. ローマ帝国軍の戦意向上 不敗の太陽神SOL
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    3. 異民族侵攻に対する防備システム CampGate
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    4. 発行理由不明 DAFNE
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